カテゴリー「書籍・雑誌」の5件の記事

2010-11-11

検察が隠蔽する「真犯人のDNA」(文藝春秋十二月号)

足利事件キャンペーン ついに国会へ

検察が隠蔽する「真犯人のDNA」 清水 潔(日本テレビ社会部記者


アフィ貼っときます。

文藝春秋十二月号を買って来ました。
北関東連続幼女誘拐・殺人を追う連続記事です(その1その2)。
今回は北関東連続幼女誘拐・殺人としてはあまり新情報は無いですね。
前々回文藝春秋十月号と漫画「VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実」)と内容がかなり被っています。
ほぼ足利事件に絞って、被害者の遺族の母親との取材エピソードについて多く書かれています。

それでも細かい部分では新情報があります。
足利事件の被害者の少女の遺品であるシャツは証拠として検察が冷凍保存されています。
事件が時効になり、もはや証拠としての意味を成してないのに、遺族の母親が返却を希望しても検察が応じていません
ここまでは文藝春秋十月号でも書かれていました。
今月号(十二月号)では他の遺品は返却できるが、父親の希望でシャツは返却できないと検察が言っているんだそうです。
実は遺族の夫婦は事件後に離婚しており、母親は父親の連絡先さえ知らないのに検察は父親の希望を聞いてきたと。
他の遺品は返却できてもシャツだけは返せないと言うのもおかしな話です
このシャツは犯人のDNAが付着しており、正に核心と言える証拠です。
清水氏は検察がシャツを死守するのは、死刑執行済みの飯塚事件にも影響が出るからと推理します。
このシャツは複数の第三者機関で徹底的な鑑定を行う必要があるとも。
そして、この問題(シャツの再鑑定?)は民主党の有田芳生参議院議員によって、国会の法務委員会で取り上げられることが決まったと書かれています。

舌鋒鋭く検察を徹底的に批判していることが、今月号で特に印象的でした。
検察庁は最近いろいろと有りましたからね。
清水氏は複数のルートで当局に真犯人の情報提供をしているそうですが、検察庁にも情報を提供しているそうです。

御遺族の母親の手記も掲載されています。
この方のインタビュー映像が足利事件冤罪釈放の決め手になったと書かれています。
遺族が容疑者の無実の証明になるかもしれない取材に協力することはなかなか出来ることではありません。
手記を読むと身を切られるような辛い思いに駆られます。

冷麺は最近思うのですが、冤罪の場合は真犯人の代わりに誰か無実の人が辛い思いをするわけですよね?
真犯人はその期間中まったく安心できるわけですよ。絶対に自分には疑いが向きませんからね。
冤罪の場合はその分、時効を伸ばすべきではないでしょうか?
冷麺は法律はまったくの素人ですから分かりませんが、法律的な考え方としてはどうなんでしょうね?
よく「捕まらなくても自責の念に囚われるから時効期間は一種の刑罰になる」とか言いますよね。
冷麺もそう思ってたんですが、Wikipediaで時効を調べたら、そういう説は入ってないようですね。
無理筋なのかな?

<2010/11/13追記>
国会で足利事件の再捜査について質疑応答が有りました。

  • 足利事件再捜査に否定的 法務副大臣「人権問題」 (共同通信) 2010/11/11 19:56
  • 一部引用してみましょう。

    (~前略)小川敏夫法務副大臣は11日、参院行政監視委員会で「時効が成立しており、いたずらに被疑者を特定すると人権問題も生じる」と述べ、否定的な見解を示した。

    (~中略~)

    副大臣の見解に菅家さんは同日、共同通信の取材に「これでは真犯人は逃げ得。再捜査すべきだ」と話した。

    (~中略~)

    小川副大臣は「真犯人と思われるDNA型は分かっているが、一致する人物は特定できていない」と答弁した。

     また小川副大臣は「大切な遺品である衣服を遺族に返還しないのはなぜか」と問われると「事情があってのことと思う」と詳しい説明を避けた。

     一方、岡崎トミ子国家公安委員長は「時効完成を否定する要素が得られれば、捜査を行う」と述べた。

    とりあえず現状、真犯人のDNAに一致する容疑者はいないということですか。
    まあ仮にいたとしても言えないでしょうけどね。
    また、今月号の記事の肝である、遺族にシャツを返却しない理由について明確な回答は得られていません。
    全体的に法治国家で時効を向かえた事件である以上、こんな風にしか言えないんだろうなとは理解できます。
    それでも、もう一つ踏み込んだ発言が欲しかった。
    被疑者の人権と言いますけど、菅家さんの人権は踏みにじられたわけですからね。怒りのコメントも当然です。
    岡崎トミ子国家公安委員長はネトウヨの冷麺的には思うところある人物ですが、ここでは無難で真っ当な発言です。

    <関連記事>
    VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実
    真犯人は幼女五人連続誘拐犯(文藝春秋十一月号)

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    2010-10-29

    新週刊マンガ日本史01 ヤマトタケル

    「新週刊マンガ日本史01 ヤマトタケル」 和月 伸宏(朝日新聞出版)

    冷麺は最近「オタク最後のフロンティアは古代日本神話ではないか?」と考えたりしてます。
    西洋にしろ日本にしろ中世を元にした作品は随分多いですからね。
    SFは一時期全盛だった分、受けの悪さが定説化されてて、現状は逆風がキツかったり。
    なので本書は店頭で見かけて気になっていたのですが、今日ようやく買ってきました。
    創刊記念で\180-なんですね。この安さならとっとと買っておけば良かったな。
    10/26に02「仁徳天皇」(赤名 修)が発売になってるはずなのですが、創刊号が山積みでした。
    まあ分冊百科はしばらく店頭にある事も多いのですが、大丈夫かな?あの本屋。

    冷麺的に最後の黄金ジャンプ漫画家和月伸宏氏が漫画を描いています。
    歴史漫画と言っても伝説上のキャラクターですからね。
    和月氏に読者が期待するような内容にしっかり仕上がっています。

    シャープな剣戟アクション美少女ヒロインとの儚いロマンス、黄金ジャンプ的ハッタリズム

    28ページの漫画中にちゃんと盛り込まれています。オールカラーも嬉しいです。
    和月氏によりイラスト化された日本神話の神々も見所です。
    まあ古代神を網羅しているわけではなく、ほんの一部ですけどね。
    いかにも和月氏のキャラクターになっているので、ファンの方はニヤリと出来るのではないでしょうか?

    シリーズ名に”新”が付いていることで分かるように、既に以前に全50冊のシリーズが完結してます。
    今回のヤマトタケルを初めて買ったんですけど、鑑真(高遠るい)、勝海舟(安彦良和)は読みたかったな。
    前シリーズのカタログと、新シリーズのラインアップも付いてますので、それを見てるだけでも楽しいですね。
    注意点としては、基本的に子供向けの編集みたいです。全部ふり仮名つきです。
    まあ大人が読んでバカにされたと感じることは無いと思いますけど。

    \180-とお安いので気楽にお薦め。
    アフィ貼っときます。

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    2010-10-11

    真犯人は幼女五人連続誘拐犯(文藝春秋十一月号)

    前回の怖い話の続き。文藝春秋十一月号で続報がありました。

    連続キャンペーン①菅家さん冤罪足利事件

    真犯人は幼女五人連続誘拐犯 清水 潔(日本テレビ社会部記者)


    アフィ貼っときます。

    ①ということは連載として続くのでしょうか?(<2010/11/11追記>じゃありませんが続きました。続きはこちら
    記事では足利事件を含む1979年~1996年の一連の事件の概略を説明した後、1996年の事件を掘り下げています。
    96年の事件とは群馬県太田市で当時4歳の少女が家族と共に行ったパチンコ店で行方不明になった事件です。
    この事件ではパチンコ店の防犯カメラにより、犯人と思わしき男のビデオが残っています
    こちらの左側、

  • 「幼女誘拐事件」
    犯人と思われる男の行動の一部始終を再現
    (2008.7.27 O.A)
  • でビデオが詳細に分析されています。
    パチンコ店から誘拐するという手口は84年、90年(いわゆる足利事件)の事件と共通しています。

    清水潔氏はこう推理します。
    男はこの店でパチンコを打っていた。少女を発見して、いったん店を出て着替えて出直してきたのではと。
    つまりビデオの映像は犯人の変装だと言うんですね。
    ですから公開されているビデオより前の時間帯、午前中のビデオをチェックする必要があると言うのです。
    真犯人を特定した」と断言する清水氏ですから、既に午前中のビデオはチェック済みかもしれません。

    現在も清水氏は真犯人をマークしているようです。
    前回の追記でもふれましたが、今も真犯人は幼女と楽しげに遊んでいると。
    清水氏は既に警察に真犯人の情報を提供しているのですが、当局が動かないとなれば袋小路です。
    警察には動きづらい事情があります。元をただせば警察のエラーに端を発する事情なんですが。
    その辺りについては前回紹介したコミックや文藝春秋十月号(先月号)が参考になります。

    袋小路を突破する方法は無いんでしょうか?
    冷麺は最近まで知らなかったんですが(お恥ずかしい)、今年四月に殺人事件の時効が無くなりました
    つまり1996年に行方不明となった少女が見つかれば、あるいは…
    清水氏は少女の行方を捜しているのでしょうか?
    もちろん少女が生きているのが一番良いのですが……

    北関東連続幼女誘拐・殺人事件について、動画を見れるリンクをまとめておきます。

  • ACTION 日本を動かすプロジェクト2010|テーマ (2010年)
  • ACTION 日本を動かすプロジェクト|未解決事件 (2009年)
  • ACTION 日本を動かすプロジェクト|テーマ3・未解決事件 (2008年)
  • <2010/10/21追記>
    文藝春秋の記事が民主党議員である風間直樹氏の目に止まったようですね。
    当局の動きに進展は出るのでしょうか。

  • 足利事件「真犯人」の衝撃 (参議院議員 風間直樹 オフィシャルホームページ)
  • <関連記事>
    VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実
    検察が隠蔽する「真犯人のDNA」(文藝春秋十二月号)

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    2010-10-06

    VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実

    今回はちょっと怖いお話を。

    VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実 (原作:高野 洋 漫画:橘 賢一)

    北関東連続幼女誘拐・殺人事件を御存知でしょうか?
    当局としては厳密にはそんな事件は存在しないかもしれません。
    しかし、確かに事件は起こっており、犠牲者はいるのです。

  • 北関東連続幼女誘拐殺人事件 (Wikipedia)
  • 厳密には一連の事件として断言できないので、上のWikipediaも将来消されてしまう可能性があります。
    茨城・栃木・群馬の三県では散発的に幼女の行方不明・殺人事件が起こっています。
    ニュー速+を見てる人には割りと有名な話だと思います。
    私もそのニュー速+を見てて、以前から気にかかっていました。
    これらの一連の事件の中には冤罪となった足利事件が含まれています。
    お題の漫画はこれら一連の事件の真犯人に迫ろうというドキュメンタリーです。
    こちらで第1話を試し読みできます。


    (大きい画面で再生したい場合は、再生後更に動画をクリックするとようつべに飛びます)

    この漫画の主人公である清水潔氏は、日本テレビ社会部記者です。
    過去に桶川ストーカー殺人事件の犯人を警察に先駆けて特定したこともあります。
    1巻完結なので、漫画は足利事件の容疑者の冤罪証明に大部分が費やされています。
    足利事件は一時は再審請求が棄却されるという絶望的な状況から、DNA鑑定が引っくり返り無罪が証明されました。
    それだけに、この漫画もノンフィクションならではの物凄い迫力があります。
    肝心の真犯人に迫るという部分は尻切れトンボの感は否めなかったのですが…

    文藝春秋十月号
    「私は真犯人を知っている」
     清水 潔

    今発売中の文藝春秋十月号に衝撃的な清水氏の記事が載っています。
    (来月号が11/9発売ですから、もうすぐ店頭から無くなりますね。確認したい人はお急ぎを
    清水氏によれば取材を始めて2か月後の2007年秋に、犯人と確信できる男を特定したとのこと。
    その裏付けがあったからこそ冤罪を信じて報道を続けることが出来たのだと。
    わずか2か月というのは凄いですね。警察はいったい何をやってたんでしょうか。
    しかも清水氏は既に当局に対して情報提供を行っているそうです。
    つまり「警察は犯人を知っている」訳ですね。しかし、当局はまったく動かないと。
    真犯人は今も安穏と北関東でパチンコを打っているそうです。

    当時最新鋭の捜査手段だったDNA鑑定の絶対性を守るために、足利事件の冤罪は起こったと清水氏は言います。
    真犯人を知っているにも関わらず警察の対応が硬直しているのも、他の事件への影響が大きすぎるからとも。
    もし真犯人による更なる幼女殺人が起こったら、警察は国民にどう弁明する気だと清水氏は続けます。

    足利事件の真犯人とは別口と思われる事件も、北関東で多いんですよね。
    ニュー速+民は「栃木・群馬の県境に遺体を捨てれば捕まらないんじゃないか」と憤っていました。
    冷麺としても警察にはしっかりやって欲しいですよ。

    アフィ貼っときます。

    <2010/10/10追記>
    この記事を見てくださった方のgoogle検索をチェックしていたら、こんなページを見つけました。
    VS.でも文藝春秋でも出ていない衝撃的な真犯人情報がありました。

    原元美紀のマウスtoマウス原元美紀のマウスtoマウス
    ぢょしアナ日記 2010.9.20
    解決可能なはずの未解決事件
    (原元美紀氏のWEBサイト)

    読みたい方はバナーをクリックしてください。

    <関連記事>
    真犯人は幼女五人連続誘拐犯(文藝春秋十一月号)
    検察が隠蔽する「真犯人のDNA」(文藝春秋十二月号)

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    2010-09-20

    戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方

    「戦術と指揮 命令の与え方・集団の動かし方」 松村 劭 (PHP文庫)

    という本を読みました。

    手軽に入手可能な本としてはほぼ唯一の現代戦の戦術書じゃないですかね。
    戦略関係の書籍は結構あると思うんですけどね。戦術の本はなかなか見ないです。
    店頭でアドバンスド大戦略の画面の表紙を見て「えっ?」と思い、手にとって少し読んだ後に購入しました。
    表紙の印象と違って中身は堅いのですが、決して読みにくくはありません。
    状況に応じた戦術が選択クイズ形式で出題されてるのですが、私はあまり優秀な指揮官では無いようです
    この本を読めば、陸自の装備の意味合いや、状況での展開がイメージしやすくなると思います。
    現代戦の戦術に興味がある人には必読の書と言っていいのではないでしょうか。

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