カテゴリー「HM/HR」の7件の記事

2010-11-26

ヘヴィネスと弾きまくりYngwie Malmsteen "Relentless"

王者Yngwie Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン、以下、イングヴェイ)の新作です。

  • Yngwie Malmsteen "Relentless"
  • イングヴェイ・マルムスティーン (Wikipedia)
  • 王者の略歴についてはこちらへ。
    簡単に言えばクラシックのフレーズを取り入れた驚異的な速弾きで独自スタイルのHRを築き上げたギタリストです。
    イングヴェイの影響を受けたHR
    ネオクラシカルと呼ばれHM/HRの一つの潮流となっています。
    ジャイアニズム溢れる発言の数々は正に「王者」です

    なかなか評価が難しいアルバムです。

    「微妙なのか?」

    と問われれば「そうだ」と言うしかないでしょう。
    速弾きで知られるイングヴェイですが、前作"Perpetual Flame"に較べてミドルテンポでヘヴィネス重視の曲が多いです。
    ヘヴィネス重視とは書きましたが、そこはイングヴェイ
    自らの持ち味を見失うことだけは決してありません。当然、"Relentless"も堂々の様式美HRです
    重めの作風でもギターソロとインストゥルメンタルで弾きまくりです。
    それはもう、にょろにょろみょろみょろと。
    ただし、あまり工夫がなく癖で弾いてる感じなので聴いててあまり面白くありません
    近年のイングヴェイはギターソロよりも、テクを活かした高速リフの方が良いですね。
    それかセンスが発露される、ちょろっとしたフレーズのソロ。
    前作ではイングヴェイ本人が担当する<b>ベースプレイも神でした。
    イングヴェイは「今回は弾きまくってやるか!」みたいな気分だったかもしれませんが、裏目に出てます。

    今回の"Relentless"は奇数曲目にインストゥルメンタル、偶数曲目にボーカル曲という構成です。
    インスト曲がイントロ的な役割を果たしているのですが、長さもきっちりあります。
    以前と違って北米でも地位を得たイングヴェイはインストゥルメンタル指向を隠そうともしませんね。
    冷麺はY.M.O.で育ちましたからインスト全然おkなんですけど、様式美HRにボーカルも外せないという人も多いでしょう。
    インストゥルメンタルが苦手な方は止した方がいいアルバムかもです。
    Halloweenぽいメロディの疾走インスト"Shot Across The Bow"と王者自ら歌唱のブルーズ"Look At You Now"の3・4曲目が本作のハイライトでしょうか。

    この記事書くために、良くなかった印象があったアルバム"Magnum Opus"と"Unleash The Fury"を聴き直しました。
    両作とも全然アリですわ、冷麺的に。
    やっぱ"Relentless"微妙ですた

    良く言われることですが、イングヴェイはどのアルバムを買っても同じ金太郎飴です。
    大ファンである冷麺もそれは認めます。
    ですからイングヴェイ入門を考えている方は、新作よりも過去作です。
    ベストではちょっとピンボケしますので、出来ればスタジオアルバムから入って欲しいです。
    世間でイングヴェイ最高傑作の呼び声高いのは3rd"Alchemy""Trilogy"です。

      <2010/11/29修正>やっちまったァ~ッ! イングヴェイの3rdは"Trilogy"です。
      当然、世評で最高傑作とされているのも"Trilogy"です。お詫びして訂正致します。
      冷麺はスペルミスが怖いので、英単語などはコピペを使うのですが、そのときに違和感あったんだよな…

    冷麺としてはインストゥルメンタルに抵抗が無いならという条件付きですが、1st"Rising Force"をお薦めします。
    この辺についてはまた近い内に書く予定です。

    それからイングヴェイのアルバムはセルフプロデュースで、センスが悪くて音質が酷いとも言われています。
    ぶっちゃけ冷麺も同意します。
    ですが王者はゴツい機材の物凄い音量でアルバム制作を行っています。
    ですから事情が許すならボリュームを上げて聴けば、王者の意図するフィーリングが分かるかもしれませんよ。
    少なくともボリュームを絞ると情報が欠落する音作りになってるのも事実です。

    アフィを貼ろうと思ってたのですが、前作で"Four Horsemen (Of The Apocalypse)"と言う曲が日本版CDから外されていた事を思い出しました。
    これがまた「何故日本版に入れなかった?!」という良曲だったんですよ。
    試聴はこちら
    それで嫌な予感がして今調べてみましたがやられました…
    海外版には15曲目"Arpeggios From Hell"が入っています。
    試聴してみたら良曲ぽいんですが、あれっ?!どっかで聴いたときがある。
    どうやらアルバム"War To End All Wars"収録の"Molto Arpeggiosa"と同名異曲らしいです。
    冷麺は"War To End All Wars"持っているので一安心ですが、そうでない方も多いでしょう。
    ですから今回は国内版と輸入版の両方のアフィを貼っておきます。
    左が国内版。一応SHM-CD版というメリットもありますが…

               右が輸入版

    どうでもいいですが、おそらくイングヴェイ本人の中でも大した意味は無いんでしょうけど今回は"Yngwie Malmsteen"名義ですね。
    前作"Perpetual Flame"は"Yngwie Malmsteen's Rising Force"名義でした。

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    2010-11-20

    メタルゴッド復活の咆哮Halford "Resurrection"

    HM(ヘヴィメタル)で最も代表的なバンドと言えばIron Maidenアイアン・メイデン、以下メイデン)とJudas Priestジューダス・プリースト、以下ジューダス)の2つでしょう。
    どちらも大ベテランの域に達しているバンドです。
    「彼らを押しのけるHMバンドがいないのか?」と言えばオーセンティックなHMバントという限定だと難しいんですよ。
    HMの末裔とも言える現代的なロックバンドは多種多様でそれなりにいるみたいですけどね(冷麺はそちらは全く追いかけていません)。
    王道的なメタルとなると、今ではまず供給面でグッと絞られてしまいます。
    ジャーマンメタル、北欧メタルならば安定して新しいバンドも出てきて質の良い作品も多いんですけどね。
    どうしても格、セールスの面でベテランクラスのインパクトを越えられないというのがメタルシーンの現状です。
    ですから"Blave New World"みたいなアルバムが出ると、

    「ああ~、やっぱりメイデンだわ~」

    とメタル者はなっちゃうわけです。

    それはさて置き、二大HMバンドのメイデンジューダスですが結構違いがあります。
    良く言われるのはメイデンは己のスタイルを貫き通していると。
    そのため一般人が思い浮かべるHMイメージとメイデンの音楽は意外にずれていると思います。
    メイデン=Steve Harris<b>(スティーブ・ハリス)ですから、彼が生み出すメイデン節にどれだけHMのイメージを感じ取れるかということになります。
    その後に生まれたスラッシュメタルと呼ばれるスピードに偏ったジャンルの源流がメイデンだとも言われています。

    一方でジューダスは一般の人が想像するHMのイメージにドンピシャです。
    Rob Halford<vo>ロブ・ハルフォード、以下ハルフォード御大or御大)のハイトーンシャウトボーカル
    Glenn Tipton<g>(グレン・ティプトン)とK.K. Downing<g>(K.K.ダウニング)の流麗なツインギター
    特に"メタルゴッド"とまで呼ばれるハルフォード御大のボーカルはイメージを裏切ることは無いでしょう。
    しかし王道スタイルの核を保ちながらも、その時々の音楽を取り入れた進化を目指すのがメイデンとの違いです。
    テクノのフィーリングを取り入れようと苦闘した10thアルバム"Turbo"と11th"Ram It Down"は不評でした。
    良い曲もあるんですけどね。
    何よりそういう実験精神があったからこそ、1990年の大傑作12th"Painkiller"を物にすることができたのです。
    "Painkiller"は本当に素晴らしい!
    スラッシュメタルのスピード・切れにジューダスのメロディが完璧に融合しています。
    ハルフォード御大のシャウトも、流麗なツインリードもスラッシュとの融合で生まれ変わったかの様な切れを見せています。
    新加入のScott Travis<ds>(スコット・トラヴィス)もツーバスドコドコのスラッシュ的ドラムを王道HMの枠内に持ち込んでいます。
    お薦めなのでアフィ貼っときます。リンク先で試聴も出来ます。

    残念ながら"Painkiller"を最後にハルフォード御大のソロプロジェクトを巡り、ジューダス内ですれ違いが発生。
    ハルフォード御大はジューダスから脱退してしまいます。

    1990年代に入り北米メタルバブルの絶頂から一転してHM/HRシーンで変質が始まります。
    オルタナ・グランジ・モダンヘヴィといったロックが幅を利かすようになりました。
    1992年以降ですかねぇ?
    その波に逆らえずに正統的なHM/HRバンドが影響を受けて以前と似ても似つかない駄作を作る事態が多発しました。
    日本のファンにとっては「このバンドがこれをやってどうすんねん('A`)というアルバムが乱発されたのです。
    ハルフォード御大もこの流れに影響されてか、1994年にはFight、1997年にはTwoと言うプロジェクトを結成してます。
    ともにメロディ抑え目のヘヴィネス中心でダークにまとめた、ジューダスとは距離がある音楽ですね。
    冷麺はFightの1st"War Of Words"だけ聴いています。
    ファンが御大に望むタイプの音楽では無いとは言え、御大の持ち味とモダンヘヴィの融合が為されています。
    王道HMでありながら進化を目指すジューダスは、ハルフォード御大のセンスあってこそという証明になるかもしれません。
    (今、尼レビューを見てみたらFightの1stだけは好評みたいですね。1stだけにしといて良かった…
    アフィ貼っときます。リンク先で試聴も出来ます。

    ジューダスはTim "Ripper" Owens<vo>(ティム・"リッパー"・オーウェンズ)を新ボーカルとして迎え入れます。
    ティムは力量的にはハルフォード御大を凌ぐボーカルではないかとも言われました。
    ですが御大不在のアルバムは2枚ともちょっとアレでして……
    "Jugulator"はタイトル曲だけはまあまあでしたが"Demolition"はセンス欠如でどうしようもないと冷麺は感じました。
    面白いリフやメロディがあっても、使い方が全然ダメでした。
    ジューダスはハルフォード御大のセンスが占める部分が大だったと認識した一幕となりました。

    御大は御大で、ソロプロジェクトでモダンヘヴィ路線を追求していました。
    ですが、プロデューサー兼ギタープレイヤーのRoy Z.<g>(ロイ・Z)との出会いが流れを変えます。
    ロイ・Zは御大に「あなたのキャリアの良い所を集めたアルバムを作るべきだ」とアドバイスしたそうです。
    2000年発表のHalford名義の1st"Resurrection"
    これがもう、涙が出るほど王道、正統、ストレートなヘヴィメタルアルバムだったのです。

    ぅれぇ~~ざぁ~~~ぅれぇ~~くしょおぉ~ん……

    ぅれえええええぇ~ざああああぁ~れえええぇ~くしょおおおおん!

    正にタイトル通り、メタルゴッド「復活」の会心のアルバムでした。
    モダンヘヴィの波に抗えなかった数々のバンドの変質・変節を見てきたメタル者にとっては、感激もひとしおの一枚です。
    続く2nd"Crucible"もストレートなHMでした。
    こちらも良作だと思うのですが、今、聞き較べたら1stの"Resurrection"が素晴らしすぎて一段落ちますね。
    今月号(12月号)のBurrn!誌のインタビューに拠ると御大自身は2ndに良いイメージを持ってない模様です。
    Halfordの1st, 2ndについてはベスト的なアルバムがあるので、そちらで済ませても良いと思います。
    今、調べたらFight時代の曲も入ってますね"Metal God Essentials Vol.1"
    "Into The Pit", "Nailed To The Gun", "War Of Words"と良曲3つが入ってるので、ぶっちゃけFightもこれで済みます。
    ベストの方のアフィ貼っときます。リンク先で試聴も出来ます。

    結局2003年にハルフォード御大はジューダスに復帰します。
    これで全開の正統派メタルが聴けると思いきや、復帰作の15th"Angel of Retribution"はイマイチでした。
    経済的に厳しい冷麺は最新16th"Nostradamus"は未聴です。悪しからず。
    紆余曲折ありましたが、前回の記事の通りHalford新作の4th"Made Of Metal"は「これぞヘヴィメタル!」という快作です。
    でも冷麺はHalfordの3rdは未聴です。なんかクリスマスソング集だとか…?

    <関連記事>
    ヘヴィメタル万華鏡Halford "Made Of Metal"

    | | コメント (2) | トラックバック (0)

    2010-11-15

    ヘヴィメタル万華鏡Halford "Made Of Metal"

    "メタルゴッド"ハルフォード御大の新作です。

  • Halford "Made Of Metal"
  • ロブ・ハルフォード (Wikipedia)
  • ハルフォード御大についてはこちらへ。
    一般の方がヘヴィメタルと聞いて思い浮かべるハイトーンシャウト形のボーカルとしては最も代表的な人です。

    前回紹介したAngel Of Babylon "Kingdom Of Evil"がイマイチ個人的に合わなかったので、口直しに買ってまいりました。
    店頭で試聴して非常に良かったのですが、冷麺は何を血迷ったのか"Kingdom Of Evil"を優先してしまいました。
    アフィ貼っときます。

    結論から言いますと、このアルバム"Made Of Metal"は非常に素晴らしいです。
    アルバムのオープニングを飾る1曲目"Undisputed"からガツンとかましてくれます。
    こればっかり言ってますが、キメの一曲というヤツですね。
    「文句無しの世界ヘビー級チャンピオン」メタルゴッドが高らかに称える速くてカッコいい曲ですよ?!
    メタル者の血が一気に燃えるってもんです。
    それにしてもハルフォード御大のボーカルの高揚感って言ったらなんでしょうね? 凄いです。
    "Painkiller"流しながら徴兵プロパガンダされたら、冷麺は戦争行っちゃうと思います
    Roy Z<g>(ロイ・Z)のギターも冴えています。

    いきなり絶賛ですが、実は冷麺的に一聴してビビッと来たのは"Undisputed"1曲のみだったりします。
    他はタイプの違う曲を色々揃えたという感じですね。
    そこで「ヘヴィメタル万華鏡」というフレーズを記事タイトルに付けてみました。
    ここで大きいのが「キメの一曲」効果です。
    ぶっちゃけ名盤と言われるアルバムでも聞き所は実質一曲のみということも少なくないですよね。
    とりあえず一曲飛びぬけた曲が有れば、他の曲の出来に関わらずアルバム全体も聴いてもらえると。
    "Made Of Metal"では確かに"Undisputed"が目玉チューンとなっています。
    その一方で、多様性のある曲がしっかりとアルバム全体を支え深みが増しています。

    "Fire And Ice"はハルフォード御大流のネオクラシカルですね。
    タイトル曲である"Made Of Metal"はミドルテンポのメジャー進行なアメリカンロック。
    ライナーノーツに拠ればNASCARの新しいテーマ曲になるそうです。G+でも聴けるようになるのかな?
    "Speed Of Sound"はLAメタル風。"Till The Day I Die"はサザンロック的ブルーズ。
    "Hell Razor"はJudas Priestのアルバムに入ってそうなメタルナンバー。
    "Thunder And Lightning"に至ってはBon Jovi風ですw
    悲痛なヘヴィバラード"Heartless"ではエモーショナルな表現力のあるボーカルが聴き応えがあります。
    他の曲も捨て曲は無いですよ。
    こうやってレビュー書くために聞き直している内にも、新たな発見が有ってどんどん点数が上がって行く感じです。

    HM/HRに興味あるけどちょっと怖い」みたいに思っている入門者志望の方にもお薦めの一枚です。
    このアルバムを聴いて「ヘヴィメタルとはこういうものだ」と思ってもらっても問題ありません
    それだけの多様性とクオリティを兼ね備えたアルバムです。
    もちろんマニアにとっても当然の必聴盤ですよ。
    正に"Made Of Metal"(金属製)のタイトルに偽り無し!です!

    Halfordの他のアルバムについてはJudas Priestと併せて小話が書けそうなので、また後ほど書く予定です(書きました)。

    <関連記事>
    メタルゴッド復活の咆哮Halford "Resurrection"

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    2010-11-12

    Angels Of Babylon "Kingdom Of Evil"

    いろいろとググってる最中に見つけて気になっていたHM/HRバンドです。
    Angels Of Babylon "Kingdom Of Evil"、迷った末にギャンブル買いしてみました。
    アフィ貼っときます。

    まずこのバンドはメンバーが注目ですね。
    Manowar(以下、マノウォー)のRhino<ds>(以下、ライノ)と元Megadeth(以下、メガデス)のDavid Ellefson<b>(以下、エレフソン)が組んだユニットです。
    メガデスについてはこちらの記事でも語っているので、興味のある方はどうぞ
    他はDavid Fefolt<vo>(以下、フィフォールト)、「新時代のギターヒーローを予感させる」Ethan Brosh<g>(以下、イーサン)という陣容。

    アルバムの内容ですが、マノウォーとロニー時代のRaindow(以下、レインボー)を足して割ったような印象。
    専任メンバーはいないんですが、キーボードが全面的にフィーチャーされていてレインボーぽさにつながっています。
    主役はやはりライノとエレフソンのリズム隊でズンズンドンドン攻める感じです。
    それでいながらメロディはちゃんとあります。けど、もう一つ展開が欲しいところか。
    マノウォー的なサビの部分を連呼して欲しいような曲作りなんですが、どういうわけか曲時間が短めなので満腹感が今ひとつなんですよね。
    バンドの目指す方向性から行けば、ビビらずボリューム多目の押し付けがましい作りにした方が良かったと思います。
    エレフソンがいてもメガデス的要素は無いですね。
    やはりメガデスはムスティン、ときどきまーてぃさんと言うことでしょうか。

    さて、冷麺のギャンプル買いの決め手となった「新時代のギターヒーロー」との謳い文句のイーサンですが、一言で言えばイングヴェイでした
    にょろにょろ弾きまくり出来る<g>なんですけど、主役がリズム隊のバンドということで本家イングヴェイのようには出しゃばらせてはもらえてません
    フィフォールトの<vo>は男性的かつ表現力豊かで、速い曲でもバラードも大作主義でもなんでも来いですね。
    ベテランだそうですがなかなか良いです。それこそイングヴェイの<vo>やってくれたらいい仕事してくれそうです。

    楽曲自体は悪くないんですけどね、て言うかクオリティ自体は高いんです。
    でもアルバムレビューではこればっかり言ってる気もしますが、キメの一曲が無いんですよ。
    料理に例えるなら、材料は文句無し、火加減だけ間違って硬い食感という感じでしょうか。
    マノウォーの空気アルバムを掴んだ感覚に似てます。
    ご存知の通りエレフソンはメガデスに復帰していて、Angels Of Babylonも仕切り直しを余儀なくされています。
    そういう事情もあって、人には薦めにくいアルバムとなってしまいました。

    <2010/11/26追記>
    その後ずっと聴いてる内に、結構評価が上がって来ました。
    つかみに欠ける点は有れど、モノ自体はいいですね。

    <関連記事>
    冷麺的Megadeth最高傑作"Cryptic Writings"

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    2010-10-15

    冷麺的Megadeth最高傑作"Cryptic Writings"

    Megadeth(以下、メガデス)は冷麺が最高レベルに好きなバンドです。
    「インテレクチュアル(知的な)・スラッシュメタル」と呼ばれるスタイルは、スピードとメロディを両立します。
    ただ頭を振るだけのスラッシュメタルではありません。
    とか言いつつ、スピードオンリー筆頭のSlayerも冷麺は大好きなんですけどね
    正に厨二スピリットにガツンと来るバンドなんですよ>メガデス

  • メガデス (Wikipedia)
  • 冷麺が個人的にメガデスで特筆したいのはデイヴ・ムステインのボーカル(Vo)ですね。
    Guns N' Rosesアクセル・ローズと同じ金属系の声だと思っています。
    アクセルの声にはシャーマニックなヒステリックさに魅力・カリスマ性が有ります。
    較べるとデイヴの声は無機質で機械的です。これがY.M.O.で育った冷麺にはしっくり来ます。
    Vo)と言うよりはギター(G)に近い、インストゥルメンタル的に演奏にマッチするんですよ。
    冷麺はHM/HRに関わらず、(Vo)は二の次で聴いてますからね。
    でも一般的にはインストゥルメンタルは好まれて無いんだよなぁ…

    かつてメガデスはスラッシュ四天王の中でブレイクが遅れ、「芽が出ず」なんて言われてたみたいです。
    しかし(G)マーティ・フリードマン(以下、まーてぃさん)の加入が転機となりました。
    1990年発表の4thアルバム"Rust In Peace"はキレキレのハイテクスピーディかつメロディック。
    オリジナリティにも溢れていました。
    それまでは口だけ感があったインテレクチュアル・スラッシュメタルが確かに具現化していたのです。
    まーてぃさん加入の化学反応が飛躍をもたらしたのは明らかです。
    当時、初めて聴いたときは感動しましたね。正にこういう音楽を探していましたから。
    速くてカッコいい音楽をお探しの皆様、"Rust In Peace"はお薦めですよ。

    お薦めなのでアフィ探したのですが、尼では国内版がマケプレのみのようです。
    近々"Rust In Peace"を元にしたライブ盤DVDが発売になるようですので、そちらのアフィを貼っておきます。


    続く5thアルバム"Countdown To Extinction"はメガデス最大のセールス的成功作となりました。
    ですがメロディ重視でスピードがぐっと落ちてたんですよ。6th"Youthanasia"もその路線を引き継いでいます。
    冷麺的には物足りなさを感じる方向性に振れてしまいました。

    「この路線で落ち着いちゃうのかな~」と半ばあきらめていました。
    ところが7thアルバム"Cryptic Writings"が冷麺的に最高だったのです。
    4thのキレと5th, 6thの音楽性の幅の広さが上手くミックスされたアルバムです。
    "The Disintegrators", "She-Wolf"は素晴らしくカッコいいですよ。何回聴いたかわかりません。
    特に"The Disintegrators"はメガデス最高の曲だと思っています。
    "Use The Man", "Mastermind", "I'll Get Even"などは新たな音楽性の幅を広げる曲です。
    この辺の曲はエアロスミスを意識してるのではないかと冷麺は推測します
    オープニングナンバー"Trust"はじめ5th, 6th路線の曲もちゃんとあるんです。

    と言うわけで皆様にもお薦めしたかったのですが、この7th、ネットでめっちゃ評判が悪い('A`)
    ……いや、冷麺はちょっと2chを始めとするネットの不評が理解出来ないんですけどねぇ。
    良くないスか?"Cryptic Writings"?
    以前紹介したIron Maidenの"The Seventh Son Of A Seventh Son"とも違い、再評価されているとは言い難いです。

    そんな訳でアフィは貼りますけど、中古屋で非常に多く見られるアルバムとなっております。
    おまけにこのアフィはCCCDです。ハッキリ言ってCCCDは買ってはいけません
    ただしリンク先で試聴ができますので、敢えてアフィを貼っておきます。

    8thアルバム"Risk"を最後にまーてぃさんは脱退、メガデスの音楽性は3rd以前の路線に回帰します。
    それはそれで良い感じで冷麺はやっぱり好きです。一回りして若さ一辺倒では無くなりましたからね。
    爽快感のあるメガデス独自のスラッシュメタルは9th以降も健在です。
    ただし、進化を続けるバンドというイメージはかなり薄れてしまいました。

    | | コメント (0) | トラックバック (0)

    2010-10-02

    百点満点のアルバムと較べられたIron Maiden "The Seventh Son Of A Seventh Son"

    前回ゆっくり書くと言いましたけど、ネタ切れ気味なので今書くことにしますw
    ブログを始めた時点で「1か月くらいはネタが持つかな?」と踏んでたのですが、その時が近づいているようです。
    下書き済みで暖めているネタはまだ残ってますが、清書するのにちとヘヴィなネタなので書き易さ優先で。

    さて世の中には冷麺が考える百点満点のHM/HRアルバムが存在します。

    • 捨て曲無し
    • 完成度が高い
    • 欠点らしい欠点が無い
    • 他人にも自信を持って薦められる
    • セールス的な成功、もしくはカリスマ的な評価が得られている<2010/10/03追記>

    百点満点と言うからには以上の条件をクリアしなければなりません。
    パッと思いつくのが次の3つのアルバムです。自信を持ってお薦めです

    お薦めできるのでアフィも貼っときます。

    その中でQueensrÿche "Operation: Mindcrime"はストーリー仕立てのコンセプトアルバムの金字塔です。
    近未来、革命の幻想とドラッグに操られ犯罪に手を染める若者の悲劇をオーセンティックなHMでドラマチックに描きます。
    当時、近未来と言えばサイバーパンク的な物が普通だったのですが、そこから離れた独自の近未来像を作り出したのが非凡で新鮮。
    伸びやかかつ表現力豊かなジェフ・テイトのボーカルも素晴らしく、一曲一曲どれもが名曲です。

    その後"Operation: Mindcrime"に影響を受けたと思われるアルバムが他のバンドからも出てきます。
    そんな状況の中、Iron Maiden7枚目のアルバム"The Seventh Son Of A Seventh Son"(第七の予言)は発表されました。
    (以下、長いので邦題の「第七の予言」で)
    こちらも、7人目の息子の7人目の息子は特別な力を持つという伝説を基にしたストーリー仕立てのコンセプトアルバムです。
    ここに「第七の予言」の不幸がありました。
    どうしたって当時のファンは"Operation: Mindcrime"と較べてしまいます。
    相手が百点満点のアルバムなので、これは分が悪いです。90点では太刀打ちできません。
    Vo.のブルース・ディッキンソンは一時期メイデンを脱退してます。
    その時期にブルース自ら"Operation: Mindcrime"と較べて「第七の予言」をけなしています・゚・(つД`)・゚・ソンナヒドイ…

    加えて当時のメイデンがアメリカ進出を図っていたこともあり、"Can I Play With Madness"という若干ポップな曲が入っていました。
    メジャー進行でそれまでのメイデンにない毛色の変わった曲です。
    この曲がアルバムの象徴として槍玉に挙げられ、当時のマニアに叩かれましたね~(今でもかなり)
    メイデン自身も批判が堪えたのか、以後"Can I Play With Madness"タイプの曲はほとんど作っていません。
    13thアルバム"Danth Of Death"の"Wildest Dreams"くらいですかね。そちらはマニアにも好評な曲です。

    シンセギターの導入もあり、メタル色が薄れたとも言われました。
    ブルース・ディッキンソン加入の3rd~5thの黄金時代を経て、6th"Somewhere In Time"からはマンネリ批判も出てきてます。
    これら不幸が重なり合い、「第七の予言」は叩かれまくりました。

    そういう当時の事情、偏見を抜きに「第七の予言」を聞いたらどうなのでしょうか?
    冷麺は以前に言った通り名作だと思います。
    "The Evil That Men Do"なんてキレキレの名曲ですよ。"Aces High"にも比肩しうると思います。
    "Only The Good Die Young"だってそう。
    オープニングを飾る"Moonchild"もコンセプトイメージそのままの神秘的な名曲です。
    "Can I Play With Madness"だって、今ではメイデンが音楽性の幅を広げるために全然アリだと思うんですけどね。
    明るいだけで芯はメイデンの曲ですし(個人的にはもう少し短い曲だったら良かった)。
    冷麺としては、むしろこのタイプの曲をアルバム毎に1つ入れてほしいくらいです。
    メイデンは単調になりすぎて駄作アルバムというパターンがたま~にありますから、それを防ぐ意味でも。
    名作ですから、前回に引き続きアフィ貼っときます。

    当時のメタルマニアは贅沢だったんですよ。ちょうど北米メタルバブルに差しかかる時期でしたからね。
    「Iron Maidenみたいなバンド」なんてありふれていたのに、今ではオーセンティックはHMバンドを探すにも一苦労になりました。

    現在ではBurnn!広瀬和生氏などによって、「第七の予言」は"Somewhere In Time"ともども再評価されています。
    評価も随分上がって来ました。良い物は良いと言えるマニアでありたいですね。

    <関連記事>
    Iron Maiden "The Final Frontier"

    | | コメント (2) | トラックバック (0)

    2010-10-01

    Iron Maiden "The Final Frontier"

    冷麺の好きな音楽はHM/HR(ヘヴィメタル/ハードロック)です。
    ポッキーのCMの件でなぜかY.M.O.の話が先になりましたが)
    ずっと書くタイミングを見計らっていたのですが、巨人戦が一段落したので今書きます。

    それでは発売から結構経ってますけど、今更Iron Maidenの新譜について。

  • IRON MAIDEN / アイアン・メイデン (公式サイト)
  • アイアン・メイデン (Wikipedia)
    • 冷麺は英語のアーティスト名、曲名については単語1文字目を大文字、後は小文字にしています。
      MSGとかXYZとか時東ぁみとか大文字・小文字の指定が明確な場合は別ですけどね。
      これでMP3のタグを統一するとPCやウォークマン(
      冷麺はウォークマン派です)で聞くとき統一感がありますよ。

    と言うわけで今回はIron Maiden(アイアン・メイデン) 15枚目のスタジオアルバム、"The Final Frontier"となります。
    アイアン・メイデンを御存知ない方はHM(ヘヴィメタル)の最も代表的なバンドと思ってください。
    アフィ貼っときます。

    前作の"A Matter Of Life And Death"(ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記)はあまりにもアレでした。
    今回はメイデンらしいリフ空間を楽しませてくれる広がりのある音像世界を楽しませてくれますよ。
    路線としては傑作の呼び声高い"Brave New World"に近いでしょう。

    ただ、今回は決めの一曲に欠けるんです。
    "Brave New World"だったら、"The Wicker Man"、"Out Of The Silent Planet"の2曲が「これを待ってたぜ!」という感じでキましたけどね。
    そういう曲が無いんです。
    流しで聞く分にはメイデン世界に身を任せて楽しめるのですが、この曲だけひたすら聞きたいと言う曲はありませんでした。
    ファンなら文句無しに買いですよ。でもこれからメイデン入門を考えてる人にはお薦めできません。

    じゃあ、これからメイデンを聞く人にはどのアルバムをお薦めしたらいいんでしょうか?
    傑作と言われるのはHMの歴史を塗り替えた1st, 2nd、ブルース・ディッキンソン加入後の3th, 4th。
    メイデンNo.1人気曲"Aces High"(撃墜王の孤独)を含む5thも外せないということになります。

    1st~5thはお薦めラインナップなのは間違いないんですけど、冷麺としてはメイデン入門者にピンと来るだろうかという不安があります。
    1st "Iron Maiden"(鋼鉄の処女)は初めて聞いてもガツンと来るでしょうけど、Vo.がポール・ディアノですから2ndまでで世界が閉じてしまう。
    3th, 4thは魅力に目覚める前に「似たような曲ばかりだなあ…」と思われてしまうと悲しいです。
    5thは"Aces High"が突出しすぎている。"2 Minutes To Midnight"も名曲なんですけどね~。"Aces High"の光がまぶし過ぎる。

    なので私の入門者へのお薦めは7th "Seventh Son Of A Seventh Son"(第七の予言)だったりします。
    曲も粒揃いかつ多様性もあって、ストーリー仕立てのコンセプトアルバムとしても完成度が高いです。
    アフィ貼っときます。

    ……なんですが、この7thは不遇のアルバムでして、その辺いろいろと(冷麺的に)面白い話を書けそうです。
    最近はHM/HRのアルバムをバリバリ買えなくなっているので、今後は過去のアルバムについての記事がほとんどになると思います。
    反応が多ければ別ですが、おいおいゆっくり書いていく予定です。

    <トラックバック送信>
    歴史的名盤を聞く(へヴィメタル編) (題名不要)

    <関連記事>
    百点満点のアルバムと較べられたIron Maiden "The Seventh Son Of A Seventh Son"

    | | コメント (0) | トラックバック (0)